「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、シリーズの伝統を受け継ぎながらも新たな進化を遂げた、名作RPGとして多くのプレイヤーに愛されています。
その中でも「通常版(無印版)」と「S」版の違いは、どちらを選ぶべきか迷う要因になることも。
私は、PS4や3DSを持っておらず、Switchでプレイしたかったため、「S」版を購入し、プレイしました。
この記事では、両バージョンの特徴や追加要素を詳しく解説し、初心者から経験者まで、それぞれのニーズに合った選び方をご紹介します。
2025年現在でも高い評価を受け続ける本作の魅力を再確認し、あなたに最適な冒険の一歩を踏み出しましょう!
ドラクエ11とは?通常版(無印版)と「S」版の概要
項目 | 通常版(無印版) | S版 |
---|---|---|
発売年 | 2017年 | 2019年 |
対応プラットフォーム | PS4, 3DS | Nintendo Switch, PS4, Xbox One, PC |
キャラクターボイス | なし | あり |
音源 | シンセサイザー音源 | オーケストラ音源 |
2Dモード | なし | あり |
追加ストーリー | なし | 仲間キャラクターごとの個別ストーリー追加 |
時渡りの迷宮 | 基本的な内容のみ | 大幅に強化 |
価格 | 中古で安価に入手可能 | 無印版より高めだがセール対象もあり |
1-1. 無印版の特徴と基本情報
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(以下、無印版)は、2017年にスクウェア・エニックスより発売されたシリーズ11作目のナンバリングタイトルです。
対応プラットフォームはPlayStation 4とニンテンドー3DSで、伝統的なドラゴンクエストシリーズの要素を継承しつつも、新しい技術やシステムを取り入れた作品として多くのファンに支持されました。
無印版の主な特徴は以下の通りです:
– 物語の深み:シリーズおなじみの勇者が主人公となり、壮大な冒険と感動的なストーリーが展開されます。
プレイヤーは仲間たちとともに冒険し、世界の危機に立ち向かいます。
– 美しいグラフィック:PS4版では高精細な3Dグラフィックが特徴で、広大なフィールドや緻密に描かれた街並みが魅力です。
一方、3DS版では懐かしさを感じさせる2Dモードと3Dモードを選択可能。
– 戦闘システム:ターン制のコマンドバトルが採用されており、シリーズファンにとって馴染みのある戦闘スタイルです。
新たに「ゾーン」や「れんけい」などのシステムが導入され、戦略性が高まりました。
無印版は、従来のドラクエファンだけでなく、新規プレイヤーにも親しみやすい設計がなされており、発売当時には高い評価を受けました。
1-2. 「S」版とは?追加要素と魅力
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」(以下、「S」版)は、無印版の改良版として2019年に発売されました。
「S」版の大きな特徴は、無印版の内容をすべて網羅しつつ、多数の追加要素と改良を加えた点です。
「S」版の主な追加要素は以下の通りです:
– キャラクターボイスの実装:無印版ではキャラクターボイスがありませんでしたが、「S」版では全キャラクターに声が追加され、ストーリーやキャラクターの魅力がさらに引き立てられています。
– 3Dと2Dモードの切り替え:オリジナルの2Dモードを搭載しており、3Dグラフィックと2Dドット絵を自由に切り替えてプレイできます。
これは懐かしさと新しさの両方を味わえる画期的な機能です。
– 追加ストーリー:仲間キャラクターに焦点を当てた新たなサイドストーリーが追加され、各キャラクターの背景や心情がより深く描かれています。
– オーケストラ音源:BGMがオーケストラ音源に変更され、音楽面でもゲームの世界観をより魅力的に感じられるようになりました。
– 新たな遊び要素:新規クエストや結婚イベントの選択肢が追加され、プレイヤーの選択肢が広がりました。
これらの要素により、「S」版は単なる移植作品ではなく、オリジナル版から大きく進化した完全版として、多くのファンに愛されています。
ドラクエ11 Sと無印版の違い
2-1. ストーリーの変更点と追加要素
「ドラクエ11 S」では、無印版のメインストーリーがそのまま引き継がれていますが、いくつかの変更点や追加要素があります。
特に注目すべきなのは、仲間キャラクターに焦点を当てた新たなエピソードが追加されている点です。
– 仲間の個別エピソード:主要な仲間キャラクターそれぞれに焦点を当てたサイドストーリーが追加されました。
これにより、仲間たちの背景や内面がより深く掘り下げられ、キャラクターの魅力がさらに引き立てられています。
– 選択肢の追加:一部のイベントではプレイヤーの選択肢が増え、ストーリー展開に微妙な変化が生じる場面があります。
– エンディング後の追加要素:「S」版では、エンディング後に新たな冒険が用意されており、無印版にはない新鮮な体験が楽しめます。
これらの変更により、「S」版ではストーリー全体がさらに充実し、より深みのある物語を楽しむことができます。
2-2. キャラクターボイスの有無
「ドラクエ11 S」の最も注目すべき進化の一つが、キャラクターボイスの実装です。
無印版ではすべてのキャラクターの台詞がテキスト表示のみでしたが、「S」版ではフルボイスでキャラクターが話すようになりました。
– フルボイス化の魅力:各キャラクターに声がついたことで、物語の感情表現が一層豊かになりました。
特にシリアスなシーンやユーモアあふれる場面で、キャラクターの個性が際立ちます。
– ボイス設定の自由度:「S」版では、設定画面でボイスのオン・オフを切り替えることができるため、プレイヤーの好みに合わせたプレイスタイルが可能です。
キャラクターボイスはゲーム体験を大きく向上させ、プレイヤーがより感情移入できる要素として好評を博しています。
2-3. ゲームシステムや機能の改良点
「S」版では、無印版に比べてさまざまなゲームシステムや機能が改良されています。
これにより、より快適で自由度の高いプレイ体験が実現しました。
– 時渡りの迷宮(時代移動):過去のドラクエシリーズの世界を冒険できる「時渡りの迷宮」が「S」版では強化され、プレイヤーが懐かしい世界を再訪する楽しみが増しました。
– 戦闘スピードの調整:戦闘スピードを「通常」「高速」「超高速」の3段階に調整可能になり、スムーズな進行が可能です。
– 馬呼びのベル:フィールド上で馬を呼び出せるベルが追加され、移動がさらに便利になりました。
– UIの改良:装備変更やスキルパネルの使い勝手が向上し、プレイヤーの操作負担が軽減されています。
これらの改良により、「S」版はより遊びやすく、ストレスの少ないゲームデザインとなっています。
2-4. グラフィックとパフォーマンスの比較
「S」版は無印版をベースにしながらも、プラットフォームに応じたグラフィックやパフォーマンスの最適化が施されています。
– グラフィックの違い:無印版(PS4版)は高解像度で美しい3Dグラフィックが特徴ですが、「S」版(Switch版)は若干の解像度の低下が見られるものの、携帯モードでプレイ可能な点が大きな魅力です。
また、後に発売されたPS4版やPC版ではさらに最適化が進んでいます。
– パフォーマンスの向上:「S」版では、ロード時間が短縮されるなど、快適さが向上しています。
これにより、ゲーム進行がスムーズになりました。
– 2Dモードの追加:3Dモードと2Dモードの切り替え機能により、プレイヤーは好みのグラフィックスタイルで楽しむことができます。
プラットフォームに応じた違いはあるものの、「S」版では全体的にプレイヤー体験を最適化する改良が施されています。
ドラクエ11 Sだけの魅力的な要素
3-1. 3Dと2Dモードの切り替え機能
「ドラクエ11 S」では、シリーズ初となる画期的な「3Dモード」と「2Dモード」の切り替え機能が搭載されています。
この機能により、プレイヤーは好みに応じてゲームのグラフィックスタイルを自由に選択できるようになりました。
– 3Dモードの特徴:リアルで美麗な3Dグラフィックを使用したモードで、広大なフィールドや緻密に描かれたキャラクターが魅力です。
シリーズの進化を実感できるビジュアル体験が特徴です。
– 2Dモードの特徴:ドット絵のクラシックなビジュアルスタイルが特徴で、シリーズ初期の作品を思わせる懐かしさが楽しめます。
このモードではカメラ視点の変更がなく、シンプルな探索と戦闘が可能です。
– 切り替えの自由度:プレイヤーは教会やキャンプ地点でモードを切り替えることができ、それぞれのモードに応じたゲーム体験を味わえます。
この機能は、シリーズの伝統を大切にしつつ新しい挑戦を取り入れた「S」版の象徴ともいえる要素で、多くのプレイヤーに新鮮な驚きを提供しています。
3-2. オーケストラ音源と音楽の進化
「ドラクエ11 S」では、ゲーム音楽が大幅に進化しました。
無印版ではシンセサイザー音源が使用されていましたが、「S」版ではフルオーケストラ音源が採用されています。
– オーケストラ音源の魅力:壮大で臨場感あふれるサウンドがゲームの世界観をより引き立てます。
冒険の場面や感動的なシーンでの音楽の効果は抜群で、プレイヤーを物語に引き込む力があります。
– 音楽の聴き比べ:無印版でのシンセサイザー音源も十分魅力的でしたが、オーケストラ音源では音の広がりや深みが格段に向上しています。
– 新しい楽曲の追加:「S」版では新規楽曲も追加されており、これまでのシリーズファンにとっても新鮮な体験となります。
音楽面での進化は、「S」版の完成度をさらに高める重要な要素となっています。
3-3. サイドストーリーや新たな冒険
「ドラクエ11 S」では、無印版にはなかった新たなサイドストーリーや冒険が追加され、プレイヤーがより深く物語を楽しめるようになっています。
– 仲間キャラクターに焦点を当てたエピソード:仲間ごとの個別ストーリーが追加され、それぞれのキャラクターの背景や成長が描かれます。
このエピソードでは新たな敵やミニゲームなども楽しむことができます。
– 時渡りの迷宮の強化:過去のドラゴンクエストシリーズの世界を巡る「時渡りの迷宮」が大幅に強化されました。
新たなクエストや懐かしいキャラクターとの再会が楽しめます。
– 新規イベントやクエスト:本編のストーリーとは異なる、新たなクエストやイベントが多数追加されており、やり込み要素が増えています。
これらの要素により、「S」版は無印版の体験を拡張し、プレイヤーにさらなる楽しみを提供する内容となっています。
購入するならどっち?無印版と「S」版の選び方
4-1. 価格や入手方法の違い
「ドラクエ11 無印版」と「S」版では、価格や入手方法に明確な違いがあります。
特に2025年現在では、それぞれのバージョンの購入方法がプレイヤーの選択肢に影響を与えています。
– 無印版の価格と入手方法:無印版はPS4や3DS向けに発売されたため、現在では中古市場やダウンロード販売で入手可能です。
価格は比較的安価になっており、手軽に始めたいプレイヤーには魅力的です。
– 「S」版の価格と入手方法:「S」版はNintendo Switch版として初登場しましたが、その後PS4、Xbox One、PC(Steam)版も発売されました。
新しいプラットフォームでの対応により選択肢が広がっており、価格は無印版よりやや高めですが、多くの追加要素を考慮するとコストパフォーマンスが優れています。
– セールやサブスクリプションサービス:2025年現在では、各プラットフォームでセールが行われることがあり、特に「S」版は割引の対象になることが多いです。
また、ゲームサブスクリプションサービスでプレイできる場合もあり、購入せずに楽しむ方法も増えています。
プレイ環境や予算に応じて選べる点が、それぞれのバージョンの魅力です。
4-2. 初心者と経験者、それぞれに適したバージョン
「ドラクエ11 無印版」と「S」版は、それぞれ異なる魅力を持っているため、プレイヤーの経験や好みに応じて最適なバージョンが異なります。
– 初心者に適したバージョン:「S」版はゲームシステムやUIが改良されているため、初めてドラクエをプレイする方におすすめです。
また、3Dと2Dの切り替え機能や追加ストーリーもあり、幅広い遊び方が可能です。
特にキャラクターボイスやオーケストラ音源がストーリーの没入感を高め、初心者でも楽しみやすい設計になっています。
– 経験者に適したバージョン:無印版はシリーズの伝統的なプレイ体験を重視したい経験者に向いています。
一方で、シリーズファンがさらに深い体験を求める場合、「S」版の追加要素や新規イベントは大きな魅力です。
過去作へのオマージュが詰まった「時渡りの迷宮」も、経験者にとって見逃せないポイントです。
初心者には手厚いサポートが充実した「S」版、経験者には懐かしさと新鮮さを両立した「S」版が特におすすめです。
4-3. 2025年現在で選ぶ理由
2025年現在、「ドラクエ11」を選ぶ理由は、新規プレイヤーとシリーズファンそれぞれに異なりますが、共通して言えるのは「完成度の高さ」と「手軽にプレイできる環境」が大きなポイントです。
– 手軽にプレイできるプラットフォームの豊富さ:「S」版はNintendo Switch、PS4、PCなどさまざまなプラットフォームで遊べるため、プレイヤーの環境に応じた選択が可能です。
また、中古市場で手軽に購入できる無印版も、リーズナブルな選択肢として魅力的です。
– シリーズ未経験者への入門作として:「S」版は初心者でもプレイしやすい改良が随所に施されているため、2025年現在でも「最初のドラクエ」として多くの新規プレイヤーに選ばれています。
– シリーズファンにとっての価値:「S」版は、オーケストラ音源や追加ストーリーなど、シリーズファンにとって新しい驚きや楽しみが詰まっています。
無印版をプレイ済みのファンでも、「S」版で再度プレイする価値がある内容です。
– 時代を超えた名作としての評価:「ドラクエ11」は発売から数年経った現在でも、多くのファンに愛される名作としての評価を受けています。
そのため、これからプレイを始める方にとっても、遅すぎることはありません。
2025年現在でも進化したゲーム体験を提供する「S」版は、どんなプレイヤーにもおすすめできる選択肢と言えるでしょう。