時代と共に、子どもに与えるおもちゃも進化しています。
一昔前は、絵本やぬいぐるみ、フィギュアなどが一般的でしたが、デジタル化が進んだ昨今においては、iPadで遊ぶ子どもが増えてきています。
iPadは、YouTubeも見られますし、絵本なども見られますので、忙しくて遊んであげられないときなどに便利です。
ただ、iPadはインターネットへの接続が可能であり、一瞬で様々なサイトにアクセスできてしまいます。
このようなことから、教育への悪影響について心配している方も多くいるでしょう。
そこでこの記事では、iPadを子どもに使わせるメリットやデメリット、注意点について詳しく解説していきます。
では早速、iPadを子どもに使わせるメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
iPadを子どもに使わせるメリットは、
・子どもが1人でも楽しく遊べる
・勉強に役立つ
上記2つです。
iPadはYouTubeなどを視聴するのに最適なデバイスであり、ぐずってしまったときや、忙しくて一緒に遊んであげられないときに役立ちます。
また、お絵描きアプリなどをダウンロードすることによって、子どもの教育にプラスの影響を与えられる可能性が高くなるのです。
iPadを子どもに使わせるデメリットは、
・依存のリスクがある
・教育に悪影響なコンテンツやサイトにアクセスする可能性がある
・ゲームばかり、マンガばかりになってしまうことがある
上記3つです。
iPadは非常に便利な反面、良いことと悪いことの分別がまだはっきりと付いていない子どもにとって、非常に危険なデバイスになってしまうこともあります。
例えば、iPadに依存してしまい、iPadがないと落ち着かなくなったり、すぐにぐずりだしたりする可能性もあります。
また、アダルトサイトやギャンブルサイトなど、教育に悪影響を及ぼす可能性があるコンテンツにアクセスしてしまう可能性も否定できません。
子どものころからの癖や習慣は、大人になってからも自分の中の常識として残り続けてしまう可能性があります。
子どもにiPadを使わせることによって得られるメリットもありますが、デメリットやリスクもありますので、慎重に検討していきましょう。
では次に、iPadを子どもに使わせるときの注意点をいくつか紹介していきます。
これから紹介するポイントは、子どもにiPadを使わせる際のメリットを引き出し、デメリットやリスクを抑制するためにも重要になりますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
iPadが1台あれば、
・動画閲覧
・読書(マンガも含め)
・インターネットサーフィン
・ゲーム
など、あらゆることができてしまいます。
子どもに何の制限もかけずにiPadを使わせてしまうと、1日中ずっと画面を見続けていたり、iPadなしでは生活ができなくなってしまったりする可能性が高くなるのです。
このような事態を回避するためには、時間を決めることが大切です。
30分なら30分、1時間なら1時間というように、明確な時間を決めて使わせることによって、iPadをはじめとする電子機器への依存リスクを軽減できるようになります。
ペアレンタルコントロールの活用も、子どもにiPadを持たせるうえでの重要なポイントです。
特にiPadの製造元であるApple社は、子どもの利用に対する配慮を徹底的に行っており、細かな設定が行えるペアレンタルコントロール機能を実装しています。
例えば、
・YouTubeは20時まで
・アプリのインストールや課金ができないようにする
・成人向けサイトの閲覧制限
など、非常に細かな制限がかけられるようになっていますので、子どもの年齢に合わせて細かく設定しましょう。
小さな子どもにiPadを使わせるときは、ケースや保護フィルムを必ずつけましょう。
なぜなら、落としてしまったり、画面を傷つけたりする可能性があるからです。
iPadは精密機器であり、ちょっとした衝撃で故障してしまったり、画面が割れてしまったりします。
ご存じの方も多いと思いますが、iPadは非常に高価であり、壊れるたびに買い替えるというのは現実的ではありません。
ケースや保護フィルムなどを使って事前に対策をしておけば、便利なiPadを長く使い続けられるようになります。
iPadを子どもに使わせるときは、年齢についても考えておかなければなりません。
もちろん正解はありませんが、基本的には小学生高学年からで十分と言えます。
というのも、iPadには様々な便利機能やツールがありますが、これらを使いこなせるほどの知能がなければ宝の持ち腐れです。
物事の良し悪しの判断がついていないタイミングで使わせてしまうと、デジタルツールの餌食になってしまう可能性もあります。
幼児を泣き止ませたいときに使ったり、どうしても手が離せないときに使ったりと、様々な使い方ができることは事実ですが、早いうちから使わせてしまうと、その分リスクも大きくなりますので注意しましょう。
iPadを子どもに使わせるときは、事前にルールを決める必要があります。
とはいえ、
「どんなルールを決めればいいかわからない」
と悩んでいる方も多くいるでしょう。
以下、年齢別のおすすめルールをいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
幼時から小学校低学年までの子どもは、基本的にiPadの利用に適していません。
そのため、常日頃から使わせるのではなく、どうしても手が離せないときなど、使わせるタイミングを限定することが大切です。
また、iPadを幼児から小学校低学年の子どもに使わせる場合は、
・1日30分まで
・必ず親の許可を得てから見える場所で使う
・他人のiPadやスマホには勝手に触らない
・親が許可したアプリのみ使う
・iPadを大切に使う
・ご飯になったらすぐにやめる
というようなルールを設定しておくことをおすすめします。
小学校中学年、つまり3年生や4年生の子どもにiPadを使わせる場合は、
・宿題が終わってからiPadを使う
・親の見えるところで使う
・見えるところで使う
・1日30分まで
・わからないことはすぐに親に聞く
というようなルールを決めましょう。
小学校高学年になると、ある程度大人に近づいてきますので、好き勝手にiPadをいじってしまう子も増えます。
このような状況を回避するためにも、
・iPadはリビングでのみ使用する
・1日1時間まで
・SNSの利用は禁止
・写真や動画は投稿しない
・親が許可したアプリのみ使う
というようなルールを決めておきましょう。
近年では、中学生からスマホやiPadを持ち始める子が増えてきています。
ただ、その分インターネット絡みのトラブルも増えており、両親が責任を持って指導していかなければなりません。
中学生にiPadを使わせるときは、
・アダルトサイト、ギャンブルサイトなどにはアクセスしない
・SNSは会ったことのある友人とだけやり取りする
・アプリやゲームは親子で内容をチェックしてからダウンロードする
・使用は21時まで
というようなルールを決めましょう。
中学生は思春期に差し掛かる年齢であり、成人向けコンテンツなどにも興味を持ち始める時期です。
このタイミングでしっかりと指導を行わないと、間違った使い方を覚えてしまう可能性が高くなりますので注意しましょう。
子どもに使わせるiPadを新たに購入したいと考えている方の中には、
「新品を買い与えるのはちょっとな・・・」
と悩んでいる方も多くいるでしょう。
そのような場合は、中古iPadの購入を検討してみてください。
中古であれば、新品よりも価格がグッと落ちますので、コストを抑えながら便利なiPadを手に入れられるようになります。
ただし、中古のiPadは選び方が物凄く難しく、安易に選ぶと後悔する可能性が高くなりますので注意しましょう。
購入してから後悔しないためにも、この記事を参考にしながら、自分あるいは子どもに合ったiPadを慎重に探していくことをおすすめします。
子どもにiPadを使わせるかどうかで悩んでいるお父さん、お母さんはたくさんいるでしょう。
iPadは非常に便利なデバイスである反面、正しい知識を身につけておかないとトラブルに巻き込まれたり、トラブルを起こしてしまったりする可能性が高くなります。
近年では、時代が変わっていることもあり、iPadを教育の一部として取り入れるのが主流になりつつありますが、危険と隣り合わせのデバイスであるということを理解したうえで、使わせるかどうかを判断していかなければなりません。
iPadをはじめとするデジタルデバイスの良いところだけを引き出し、子どもの教育に役立たせるためにも、今回紹介したことを参考にしながら親子でネットリテラシーを高めていきましょう。