親ガチャ 私の父はアルコール依存症でした

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親ガチャ とは

「親ガチャ」。私は最近、この言葉を知りました。病棟で、ある医師と、患者の家族背景について話している時に教えてもらいました。

親ガチャ(おやガチャ)とは、日本のインターネットスラング。生まれもった環境や能力によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子供は親を選べない」ことをランダム要素の強い「ガチャ」になぞらえている。また、類似するスラングとして韓国のスプーン階級論がある。

2019年頃からインターネットに現れていた言葉だが、2021年に若年層を中心に流行語となり、同年のユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選出され、同年の大辞泉が選ぶ新語大賞では大賞となっている。

wikipedia

私の父はアルコール依存症でした

私の父親はアルコール依存症でした。仕事には行かず、朝から晩まで日本酒を飲んでいました。私は、毎朝、子供ながらに「今日は仕事に行くのかなぁ…」と思い学校へ行きました。しかし、帰ってみると父は家にいて酒を飲んでいるか布団に入って寝ているか、のどちらかでした。

みなさんは、自分の父親が仕事もせず毎日酒ばかり飲んで家にいたらどう思いますか?最低な親だと思いませんか?

父が働いていないのですから、当然裕福ではありませんでした。母がフルタイムで働いていましたが、どうにか普通の生活ができる程度でした。それでも十分なのかもしれませんが。

まさに「親ガチャ」、なんでこんな家に生まれてしまったんだろう…と思ったこともありました。

家にお金がないことは分かっていましたので、私立の受験料がもったいないと思ったので高校受験も公立高校単願にしました。

大学も当然私立はいけませんでしたので、国公立大学の薬学部に行けるように、必死に勉強し、なんとか入学できました。

反面教師で、自分は父親みたいにはなりたくない!と強く思っていました。

親の責任にしても何も始まらない

こんな不幸な家に生まれてしまったら、どう頑張っても、自分の人生はいい人生にならない…こんな風に思ってしまったら、結局不幸になるのは自分自身です。自分の人生を親の責任にしてはいけないと思います。

そこから脱出する気力、努力、あきらめない気持ちなどが重要だと思います。人生は選択の連続です。自分の人生がうまくいかないことを、親のせいにして腐ってしまうのか。親のために自分の人生を費やすのか、自分の人生のために自由を求めて努力して羽ばたくのか。

父は現在はアルコールをやめて、細々と生きています。アルコール性肝硬変があっても80歳を超えていますので十分長生きしていると思います。

私は自分の子供たちに、父親がアルコール依存症だったことは話していません。我が子たちは、父親は毎日仕事に出かけて働くのが当然と思っていますので幸せですよね。自分と同じ気持ちは、子ども達には絶対にさせたくありません。というか、自分も父親みたいにはなりたくないですけどね。

我が子たちは私たち夫婦の子どもに生まれてきて、どう思っているのか分かりませんが。

まとめ

親ガチャなんて、くだらないですよね。親のせいにしても何の意味もありません。人生のすべては自分の責任で選択し、前を向いて進んで行きましょう!

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