これから薬剤師になろうとしている学生さんは、薬剤師の年収がどれくらいなのか気になりますよね。
現役で働いている薬剤師でも、もっといい給料で働ける場所はないか、と考えている方もおられるとおもいます。
噂では、病院よりも保険薬局の方が給料がいい、なんてことも聞きます。
実際はそんなことないと思うんですよね。
確かに、就職したばかりは、保険薬局は薬剤師手当なるものが数万円つくため、手取りの給料は病院と比べて多いかもしれません。
しかし、病院で働いていると、定期昇給があり、少しずつ給与が上がっていくため、生涯年収にしてみると、あまり変わらないと思います。
そうはいっても、私は病院でしか働いたことがないため、保険薬局の薬剤師の年収を知りませんので比較はできません。
この記事では、二十数年公務員として病院へ勤務し、転職した薬剤師の年収と退職金を紹介します。
収入の面で就職先を迷っている学生さんや、転職して本当に収入が変わらないのか、といった現役薬剤師の方の参考になると思います。
私は学部を卒業して、地方の公立病院へ就職しました。公立病院でしたので、立場は公務員でした。
公務員と聞くと、収入が安定していていいじゃないか、と思うかもしれません。
実際、安定しているのかもしれませんが、薬剤師だからと言って給与が高いわけではありません。
病院の給料表では、医療職俸給表(二)に分類され、放射線技師や栄養士と同じ給料になります。
参考資料:医療職俸給表(二) (給料.com参照)
公務員ですので、民間と違い、コロナ禍で病院収入が減ったとしても、ボーナスは支給されていました。
8,881,000円
これが40代半ばの病院薬剤師の年収です。
どうでしょうか。思っていたよりも少ないでしょうか?多いでしょうか?
40代半ばで転職をしましたので、転職後の新しい職場の給与と比較してみました。
新しい職場の年収は8,494,000円です。
前職と現職の年収を比べると、40代半ばの病院薬剤師の年収は850万前後が妥当、といった感じでしょうか。
前職と比べて、年収は40万円ほど下がっています。
年収が下がってまでも転職したくない、と思う方もいると思います。
私は、新しい職場では、夜勤はなく休暇も比較的とりやすいため、「時間」と「心と体」のゆとりができました。
二十数年、公務員として病院に勤めた薬剤師の退職金です。
確かに、定年まで勤めれば、この倍以上もらえると思いますが、私は満足しています。
正直、この金額をもらえると思っていなかったので。
これをそのまま投資信託で全世界株のインデックスファンドを購入し放置しています。
今回は40代半ばの病院薬剤師の年収と退職金を紹介しました。
就職先を迷っている薬学生、転職を考えている薬剤師の方の参考になればと思います。
以下の記事では、厚労省が認定する転職サイト3選について紹介していますので、こちらも併せて読んでみてください。