新型コロナウイルスが流行する前と比べ、日本でのインフルエンザ流行は明らかに減っています。
南半球のオーストラリアは日本よりも先に冬を迎え、2022年4月から爆発的にインフルエンザが流行したといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。
オーストラリアの報告をみてみました。
2022年1月からのオーストラリアでの流行状況
【AUSTRALIAN INFLUENZA SURVEILLANCE REPORT No. 13, 2022】より引用
上のグラフは、オーストラリア政府が発表しているインフルエンザの感染者数です。
2017年に流行し、翌年の2018年は少し落ち着き、2019年にふたたび流行しています。
流行のピークは、2017年は日本で考えると真冬の2月、2019年は12月、といったところでしょうか。
日本同様、新型コロナウイルスが流行した後の2020年と2021年は、ほとんど流行していませんね。
しかし、今年2022年は4月から急激に感染者数が増えて、2017年をはるかに上回っています。
日本で考えると、10月くらいといった感じでしょうか。
すると…そろそろ日本でもインフルエンザが流行してもおかしくない、ということになりますよね。
ワクチン接種のすすめ
オーストラリアでのインフルエンザウイルスの流行を踏まえて、日本感染症学会でも、インフルエンザワクチンの接種を推奨しています。
【日本感染症学会 提言2022-2023 年シーズンのインフルエンザ対策について】
2022年のオーストラリアではA香港型といわれるインフルエンザウイルスが流行していました。
そのため、今年、日本で接種するインフルエンザワクチンも、このA香港型となっています。
ワクチン接種で、完全に感染を防ぐことはできませんが、重症化のリスクは、明らかに下がります。
基礎疾患がある人も、そうでない人も、若い人も、高齢者も、できるだけワクチン接種が望まれます。
まとめ
オーストラリアでは、2022年の4月から8月にかけて、A香港型のインフルエンザウイルスが大流行しました。
これを踏まえて、2022/2023シーズンの日本でも、同様にA香港型のインフルエンザが流行すると予想されます。
基礎疾患の有無、年齢を問わず、ワクチンを接種しましょう。
また、ワクチン接種だけでなく、感染対策の基本である、手洗い、うがい、マスクの着用は必須ですね。
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